愛でる話
むかし、ひょんな繋がりで出会ったいわゆる「視える人」に、言葉通り「視て」もらった記憶を、ふと思い出した。
そのとき言われた話はほとんど覚えてないけれど、ひとつだけ今でも覚えていることがある。
『あなたはもうちょっと自分を可愛がってあげて。愛でてあげなさいね。』
はて。「愛でる」とはなんぞや?
当時自分を擦り切れたボロ雑巾のように扱っていた私は、この「愛でる」という言葉も感覚も、まったく知らなかった。
「愛でる」とは、愛して大事にすること。と、ぐぐったら書いてあった。
愛の基準なんて人それぞれだとは思うけど、今の私にとって「愛」って、その対象の存在を生かしてあげることかなぁとフンワリ思っている。植物ならその植物が気持ちよくいれるように、動物や人でも同じく、これらに共通するのは「付かず離れずの距離感で大事に取り扱う」みたいな感じかなぁ。
先の話に戻る。
自分を愛でる、となると、自分という対象を愛して大事に取り扱う。となる。
すると、この「自分」を対象としてみるには「自分となにか」で見る必要がある。
ここでいう「なにか」とは、自分の中の核みたいなもんだと思うけど。
自分を、付かず離れずの距離で大事に取り扱う。
そうだね。
くっつきすぎたら傲慢になるし、離れすぎたらささくれになってしまう。まぁそんな感じだろうと思う。
今現在の自分を愛でれているかというと、自分で言うのもあれだけど、けっこう愛でてる。
昔ほど変に我慢をしたり、ボーダーライン超えるほど頑張ったり、気分のムラもなくなった。
自分が心地よくいれる人を選べるようになった。自分と他者の色々な線引きが出来るようになった。敏感すぎる自分の性質をプラスに使えるようになった。
ずっと普通。普通が一番。
自分を大事にしだすと、自分以外の人やモノの扱い方が変わってくる。
大切にされると心地よい事がわかるから。
そしてそれを相手にも味わってもらいたいから。
だから、「尊重する」の意味がわかる。
「あなたが心地よくいれる選択が出来るようにサポートするよ。」って感じ。
余談ですが。
愛でるついでに言うと、私は寒くなると布団とコタツをめっちゃ愛でます。
布団は一式モフモフ仕様にするから、布団も味わいたいし、コタツも味わい方に段階があるから、冬は時間配分が難しいんですよ。
以上、現場(布団)からお送りしました。