「死」について考えてみた
何年か前に「死」について考えることがあり、そのとき読み漁った本がエリザベス・キューブラー・ロスの何冊か。
そして最近、またふと「死」について考えている。
それまでは死ぬ事なんて他人事のように扱っていたし、自分がいつか死ぬなんて考えてもなかった。
だけど、人はいつか死ぬ。
それを一旦立ち止まって考えたとき、それまでの自分に対する優先順位をゴロッと変えた。
分かりやすいところでいうと、私は好きなものは後に取っておくタイプだったが、好きなものだけを選ぶようになった。
そして、自分のそのときの気分と何か違うものには「ノー」という勇気を持ち、それに慣れていった。
人の人生は選択の積み重ねで出来ている。
よく、人は死んだ後に美しく賞賛される。
「いい人だったのに」
この言葉を発する意味が、イマイチわたしにはわからない。
いい人だったら何になるのか。
死んだ後に褒め称えても死人には届かない。(物理的なコミュニケーションという意味で。)
こんな話をしてみると、「なぜそんなに生き急いでいるのですか?」と言われた事がある。
私は生き急いでいる気はさらさらない。
むしろ、「死」を考えることによって、「生」を浮き彫りにしているつもりなのだけど。
がむしゃらに働く事が美徳と世間では思われているようだが、私はそうは思わない。
仕事をする事は大事だとおもう。
だけど、身体を酷使し、与えられた時間の大部分を擦り切れるように働くのは、決して素晴らしいとは思えない。
わたし自身に老後などはないと思っていて、じんわりいい感じのペースで何かしら仕事して、日々を過ごしていけたらいいなぁとか思ってるんですけどね。