私の中のワタシを忘れるために

錠剤は一粒ずつしか飲み込めない人が書くブログ。

イケナイ恋「不倫」を解剖してみた

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いつまでもしつこく世間を騒がせるベッキー&ゲスの一件をいいキッカケに、「不倫」について良い・悪いのジャッジではなく、もっと色々な角度から解剖してみたいと思います。

不倫に対して良い悪いでジャッジしたい方、その現象にかこつけて自分の怒りをぶつけたり、あーだこーだ言いたい方には今回の内容は向いてないかもしれないので、ここでページを閉じてもらって構いません。

 

そしてこのブログはわたしの人生に現れてくれた人々に対し、スペシャルサンクスの意味も込めて(勝手に)書いているので、わたしという人間が変化するキッカケとなった中の一つのこの出来事は、避けては通れないということをここに書き留めておきます。

今日は実体験も交えて「不倫」というものを解剖してみようかと思います。

 

実体験も交えて、と書きました。そう、わたしはベッキーと同じ立場、独身女と既婚男の恋愛を体験しました。不倫と言っても様々な形がありますが、他のパターンは私には想像することしかできないので、自分が実際経験した〝独身女と既婚男〟のパターンに焦点を当ててみようと思います。

 

付き合うまでの流れ

遡ること7年ほど前、まだ今よりもずっとずっと中身が未熟だった頃。一人の男性と知り合い、なんとなくいい感じになっていきました。踏み込む前にもちろん「彼女いるの?」と聞いたのですが、「彼女はいない」というので、疑うことを知らなかった当時の私は「それなら大丈夫」と信じてしまい、心を許してしまいました。

わかるかと思いますが、「彼女はいない」という言い方をされた場合、つまり、「彼女以外はいる」ということになります。彼は当時、まだかろうじて籍は入れてなかったものの、結婚式も一緒に住み始めるのも間近に控えた状態だったようです。

私がそれを知ったのは式のほんの間近あたり(だったような)で、「そんなのあり???????」と、心がずさずさに打ち砕かれたのは言うまでもありません。同時に、平静を装いながら結婚式を済ませたり〝むこうはむこうでやることやってんのかな〟といったことを考えずにはいられない、やり場のない気持ちに悩まない日はありませんでした。

それまでは「既婚者とか対象外だしありえない」という考えだったけれど、当時のバカな私は、なぜかその人とは「もうちょっとだけ様子見てみようかな」と思ってしまったため、おめでたく「不倫の恋」のはじまりはじまり〜となりました。

 

メリット、デメリット

言わずもがな、不倫にはほぼデメリットしかありません。好きな時間に電話できない、相手の家の近所はうろつけない、本来ならかからない出費がかさむ、親や知人に紹介しにくい、精神的によくないなどなど。

ここで分かったことは、男は不倫の彼女だろうが、友達にはわりと普通に会わせるので、「友達に紹介されたから公認で一歩進んだ」ということにはならないということ。そして男の友情はカタイので、友人らも嫁にバレるようなそぶりはしないということです。

メリットは多少あると思います。おそらく「結婚したら背負うであろう、家庭のあれこれの責任を取らなくていい、ただ恋愛を楽しめる」といった部分でしょうか。不倫にハマってしまう人の心理はおそらくここが大きいんじゃないかな?と思いました。無意識であっても。

 

どこで見切りをつけるか

このパターンでの場合、独身女が既婚男に対して、のちに関係をハッキリとしてほしい、付き合い続けるなら離婚してほしい、ということを望むのであれば、男の言葉より行動をしっかりと見なくてはなりません。

こういった話が出て3ヶ月が目安かなと思います。これ以上を過ぎても行動の気配が見られないようなら、離婚する気は多分ないと思われます。

「今離婚に向けて話をしている」だの「嫁が話を聞いてくれない」だの色々と言いますが、この段では話さえしてないことが多いです。が、彼女側としては、やはり好きな人の言うことなので「信じてあげないといけないよな」とか思ってしまったり、何度もちゃんと話を進めているのか聞くことで嫌われたくない、という思いも湧き上がってくるのは仕方がないことかなと思います。〝気持ち〟の部分は理屈じゃないのでどうしようもできないのが現実です。

 

罪悪感

これも後ほど分かったことですが、やはり男はこういった場合〝こっちでいい顔、あっちでいい顔〟します。罪悪感があるため、嫁に対しては必要以上に優しくしたり、SNSなどでは〝いい夫婦アピール〟したりする場合も多いみたいです。

彼女側には嫁に対する不満をつらつら話したり、「嫁には言えないことをお前には言える、それだけ俺は心を開いてる」的なことを言ってくるので、魔法がかかっているうちは盲目になっているため、冷静な判断が難しくなってしまいます。

本気で付き合っているつもりだったので、私はその間は罪悪感はなかったように思います。

 

生活への支障

私の場合、最初から不倫がしたいわけではなかったので、相手のことは普通の恋愛関係として関わっていましたが、どうしても会ってない時は〝家じゃ一緒に寝てるのかな〟とか〝休日は一緒に出かけてるのかなとか〟など、連絡がないと不安になったり全て悪い方に考えてしまっていました。

友人らに相談はするものの、「気がすむまで付き合って、嫌になったらやめたら」と言う人もいれば、「幸せになってほしいから、別れてほしい」と言う人もいました。別れるのは簡単ですが、気持ちというものはどうも扱いづらいもので、頭と心がバラバラになっていて自分でもどうしたいのかわからなくなる時もありました。

 

嫁にバレる。というか、バラす。

嫌なら別れればいい。それはごもっともな意見だけど、こちらが別れると言っても相手が別れてくれない、別れたと言っても変わりない態度で接してくる。など、口約束じゃどうにもならない状態になってきたので、最終手段として自爆しました。

「どっちかはっきりしてほしい」という、今考えたらとても身勝手な行動だったなぁと反省。(お金はないけど)裁判沙汰も覚悟しての行動だったので、特攻隊のように突っ込みましたね。

でも、結果よかったと思います。私の場合は。鍛えられたメンタルの強さに感謝。

 

嫁の視点

そして、私の近しい人に今回のパターンの嫁の立場に立った人がいるので、ちょっと聞いてみました。彼女はすでに離婚し、小さい子供二人と一緒にいます。

 

①事が発覚した時の気持ちを教えてください。

○絶望、屈辱、怒り、寂しさ、とりあえず負の気持ちが一気にズドーンときて死にそうになりました。

②なぜ「子供のために離婚しない」という選択肢を選ばなかったのですか?

○子供の為にも離婚を選びました。そして自分の幸せを選ぶためにも。

③現在は幸せですか?

○幸せです。

 

男性側の視点

そもそもなぜ不倫をするのか。

不倫をしてしまう男性の言い訳に、このようなものがあげられるそうです。

・現実逃避をしたい。

・実は家庭への依存心が強い。

・結婚していても寂しい。

・性のはけ口。

これも後々分かったことですが、男性も本心は家庭を大事にしたいのに、嫁に相手にされない、家に自分の居場所がないように感じたりすることが原因で不倫に走ってしまうことがあるようです。

よく、女性は結婚した途端に男性に冷たくなり、強くなり、何もかもコントロールする人が多いと聞きます。仕事で疲れて帰っても家に休まる場所がなければ、逃げたくなるのも無理はないのかなとも思います。

 

本気で冷めた瞬間

ある時相手の男性と一緒にご飯を食べに行った時。それまでは例えば、お皿を取ってくれたりお箸を取ってくれたりという、さりげない行動があったのに、その時は自分のことしか考えてないように感じ、私の中の小さな声が「おかしい」と訴えてきたので、「あ、もうこの人とは無いな。」と自分の中心にスッと芯が通った瞬間がありました。

そんな些細な行動ですが、人の中身は細部(本人も意識していない仕草や言葉の端々)に現れるので、自分の感覚を信じることで目が覚めた瞬間となりました。

 

心理学的な視点

ある時ふと、「私三角関係のパターンが多いかも。なんでだろ。」と思ったので、グーグルくんに聞いてみました。

カウンセリングサービス■心理学講座「先の見えない関係にはまってしまうのはなぜ?」

 

そして、星読みで有名な石井ゆかりさんの著書の中には、こんな風に書かれてありました。一部を抜粋します。

愛への恐れが既婚者を選ばせる場合もあります。

一人の人間の人生や真心を受け取るなど、とても大変なことです。

誰かの愛を受け止め、自分も深く愛してそこで責任を負っていくことは、

大人としての強さがなければとても、引き受けられません。

多くの人が迷ったり苦しんだりしながら 相手を受け止めていきます。

このことを無意識に「自分にはムリだ」と捉え、すべてを受け止める必要のない相手ばかり選んでしまう、という人がいるのです。

確かに、以前は「愛されること」しか考えてなかったような気がします。人を愛することよりも愛されよう(もらおう)とする方が簡単ですからね。もらえなかったら次にいけばいいだけなんで。責任を引き受けないというのは、そういうことなのかなと思いました。

 

 

愛する人に。 ~新装版~

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旅行に行ったら付き合ってることになるのか

金スマの、ベッキーと中居くんの放送をyoutubeで観たんですが、言わんとすることがなんとなくわかりました。自分たちの中では〝付き合ってない〟と決めていても、周囲がそれを認めないのは事実だし、仕方ないかなとは思います。

ベッキーが、「ブレーキをかけれるポイントはいくらでもあった。だけど嫌われたくないという弱さでかけれなかった」と言っていたように、ベッキーを擁護するつもりはないですが、盲目になっている間はなかなか難しかったりします。

 

saihate.hatenablog.com

 

おわりに

不倫が良いか悪いかのどちらかにジャッジするならば、それは明らかに悪いことでしょう。関わる人全てを傷つけ、自分自身も傷つけ、当人も幸せになれる可能性は普通の恋に比べれば低いのかもしれません。

ただ、「人の気持ち」という部分に目を向けると、良いか悪いかに簡単に振り分けられないものがあるのは確かなことかなと思います。

 実際、私と同じようなパターンで相手の離婚が成立した後、すっきり堂々と付き合えるはずなのに苦しんだ時のことが心に深く残り、なかなか心が晴れないままという近しい人もいたりします。

それを考えると、人と人との関わりというものに「正しい」とか「間違い」といったようなラベルを貼るのは、どうなんだろうと思わずにはいられません。

 

私の場合はといえば、いろんな人に迷惑もかけたし傷つけもしたけれど、普通に生きていてなかなか出来ない貴重な体験であり、この体験を通していくつもの古くなった自分の考えや価値観をブレイクスルー出来たこと、新たな自分を見いだせたことにとても感謝しています。不倫は懲り懲りですけどね。

 

 

【増補改訂版】〈からだ〉の声を聞きなさい―あなたの中のスピリチュアルな友人

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