私の中のワタシを忘れるために

錠剤は一粒ずつしか飲み込めない人が書くブログ。

ケチなラブホの話 〜パートナーとのお金の価値観〜

以前「気持ち悪いラブホの話」を書いたが、今回はケチなラブホの話をしよう。

ラブホがケチなわけじゃなく、前回にも出てきた元彼Tの物語である。

前回のラブホの話を読んでない方は先にそちらからどうぞ。

 

saihate.hatenablog.com

 

この時も遠出したときの話なのだが、この時は事前に大体どの辺にするか決めておこうという話になり、毎度のことながらグーグルマップ先生にどこがいいかお伺いを立てていた。

普通の宿ではなくラブホでいいね、という話になったのだが。

私は(というか、女性は大体そうだと思うけど)まず大前提に綺麗なところがいい。せっかく泊まるんだし、ボロボロのラブホなんて論外。

ということを基準に、尚且つ高すぎずなところをピックアップしてTに提案したのだが、「高い。もうちょっと安いとこがいい。」という理由で却下された。

高いと言っても私がピックアップしたのはせいぜい6千円〜8千円ほどのところで、割り勘してもたかが知れているくらいのごく普通で相場のところだったのに。

 

は?なんで?

と聞くと、

彼はこう答えた。

「泊まるだけなんだからどこでもいい。ボロくてもいい。気にしない。」

 

いやいや。私が気になるっちゅーねん。

しかも彼が推してきたのは「宿泊3千円」という極安のところで、写真も外観写真しかないし、その外観もいかにも昭和からある確実にボロそうなところだった。

きっとオバケも一緒に泊まることになるであろうことも予想された。

 

絶対いや。絶対ボロいし、絶対オバケ出る。だからいや。

 

と、激しく主張したけど、彼は一向に譲らない。

 

少しでも安く安くと値切ってきて、もうそのやりとり自体もイヤになってきたので

「もういい。私が全部出すから好きなところに泊まらせて。」

そういうと、彼はやっと承諾した。

 

めちゃくちゃカッコわる。

って思ったし、自分でも思わなかったんだろうか。

それに、ワタシの気持ちは完全に無視じゃないか。

そもそもTはわかりやすく「デート代は男が出さないとカッコ悪い精神」みたいな感じだったし(実際ご飯代などは私も出そうとしても断られていた)、本人も話の端々でそのようなことを口にしていたこともあり、なぜにそのごく相場と思われるホテル代をケチったのか意味がわからなかった。

学生とかなら話は変わるけど、40間近で仕事も役職についておりちゃんと一人前に稼いでいるはずだったので、余計にわからなかった。

 

その話を友人にすると、

「単純に手持ちがなかったんじゃない?」

と言われたけど、その日の予定は前もって決まっていたし、そもそもTの方から誘ってきたので、私の頭には手持ちがないという発想は全くなかった。

お金がないなら誘うわけがないとも思っていたし、もし仮に急にない状態だったとしても「ごめん、今手持ちがあんまなくて」とひとこと言ってくれれば、私だってそれなりの対処の仕方を考えるのに。

 

長く付き合えるかどうかの基準ってこういうお金の話とか、現実的なことをちゃんと話せることが私にとってはポイントになっていたので、今思えばこの頃から価値観のズレを感じていたのかもしれない。

 

友人たちには、

「あなたが経営者という立場だから、見栄はろうとしてしまうんじゃない?」

とも言われた。

もしそうだとするなら、彼は私のありのままを見てはくれてなかったんだろうなぁとも思った。仕事ではそうかもしれないけど、肩書きを取っ払ったそうじゃない部分のワタシだっているし、どちらのワタシも見てもらえないなら一緒にいる意味なんてないんじゃなかろうか、とも思った。

 

立てようとすれば無理されるし、

そうかといってヒモになられても困るし。

こっちだって色々考えるし気ぃ使うっちゅーねん。

 

そんなこともあり色々考えた結果、後日LINEで

「今度からデート代はざっくり割り勘にしようね。こんなこと言うと傷つくかもと思って考えたけど、最近無理してる感じがするから。負担になられても困るし、お互い生活もあるからさ。」と伝えた。

すると彼から

『なるほどねー』

とだけ返事が来た。

 

あちゃーーー。やっぱりプライド傷つけたかな、とも思ったけど、

じゃ、どーすりゃいいんだよって話だ。

 

何に対して、又、どのような場面で出すのか。

お金の価値観ってむずかしい。