私の中のワタシを忘れるために

錠剤は一粒ずつしか飲み込めない人が書くブログ。

自称イケメンが陥りやすい罠の話

YouTuberのラファエルさんの動画がたまたま上がっていて。「元カノが集まって秘密を暴露する」ってやつなんだけど、それみて過去に付き合っていた人とリンクした。

 

その人は仕事も上のほうの立場だったし、色んな人と接する機会があるからそれなりに内面も熟されているのかなと思っていたけど、日が経つにつれてどうも表面的な彼のイメージと行動や在り方が伴わなくて、段々と信頼できなくなっていった。

信頼出来なくなったのは直感のほうで、意識的には私も出来る限り相手を信頼しようと努力はしたけど、そんな努力せずにもっと早い段階で離れるべきだったなぁと思った。

他人の事はよく見えるけど、自分の事となるとどうにも麻痺して分からなくなってしまう。

 

彼は自分にすごく自信を持っていたのだが、それは自信というよりも「自意識過剰」の領域にいっていたのだと思う。

(中途半端に)顔がいいことに絶大な自信があり、いま思えばそれ以外の内面的な自信のなさをそこでカバーしようとしていたのかもしれない。

見栄を張れば張るほど現実の自分は小さくなっていくのに、それでも現実のありのままの自分を認めようとはせず、それをひた隠しにしていたのだろう。そして最終的に居場所がなくなり、逃げ出すしかなくなる。

逃げださずに本当の自分と向き合えば、また選択肢も変わったかもしれないけれど。

 

本人は「イケメン」で全てをカバー出来ていると思っているので、細やかなほころびに無頓着になるし、それを他人に指摘されたとしても気にも留めない。

何故なら自分はイケメンで、目の前のひとりが居なくなったところで自分に寄ってくる女は履いて捨てるほどいるのだから。

 

だが、そのサイクルは浅いものでしかなく、いつの間にか「深い関係を築くことが出来ない症候群」になっていることにも気づけない。気づいた頃には手遅れで、深い関係の代わりに今まで築き上げた防御壁は分厚く高くそびえたっているだろう。