私の中のワタシを忘れるために

錠剤は一粒ずつしか飲み込めない人が書くブログ。

断りにくいお誘いの断り方

最近ちょこちょこ「こんな時どうやって断ればいいんですかね?」ということを聞かれたことが続いたので、メモ程度にブログに残して置こうと思う。

 

私が話を聞いた「こんな時」とは主に異性からの食事やデートのお誘いで、尚且つ「その人を無下に断れない関係にある」場合。例えば職場で毎日顔を合わせる人や、その人と横つながりの人にお世話になっていて何かしら顔を立てなければならない場合など、恋人がいればそれを理由に断ることができるが、いないことを知られている時などである。

この先会う必要もない人なら冷たくあしらえばいいのだろうが、微妙な関係性にあるとそういうわけにはいかず、断ることもできずに自分の時間を苦痛な時間に当てなければいけないという人も少なくない。

そこで、「忙しい」や「架空の用事」を使い尽くした人のために参考になるか定かではないが、私がよく使う断り方をご紹介したい。

 

それがこちら。

『気が向いたらね』

 

色々話をしていて気づいたのだが、年が若い人になるにつれて、他者とのコミュニケーションにおいて「相手が今何を求めているか、何を求めていないか」を察知する能力が乏しく、自分の勢いだけで(パワーだけで)相手を強引に自分のペースに巻き込もうとする傾向があるように感じた。さらに、年が若いに加え、〝オラオラ系〟というか、男性性全開の雰囲気をもつ人にもそれは多いように感じる。

そのような人には〝忙しい〟とか〝今度ね〟などというとその言葉を鵜呑みにされることが多く、いつまでもだらだらと「いつご飯いきます?」と言われ続けるパターンになりかねない。

こっちからすればやんわり断っているつもりでも、そのような相手にとっては「いまは忙しいのか。だったらまた日をおいて誘おう。」という思考になるのである。やんわり断ることが優しいというのは大間違いで、また断る方も罪悪感が募るため、濁す断り方は双方のためにならない。

「気が向いたらね。」という言い方は主導権を自分に持ってくる言い方なるので、そこでグイグイ来られる相手のペースをダウンさせる効果がある。

そして、この「気が向いたらね」を同じ相手に使い続けると、「いつになったら気が向くんですか?」と言われることがあるかもしれない。

その時は怯まずにこう言いましょう。

「うーん。ずっと気が向かないかも。えへへ(笑)」と。チャンスです。

 

お誘いを断りたい時って、つまり「気が向かない」ということ。その行間には「あなたとは」とか「そもそもめんどくさい」とか「どうせ行っても楽しくないのわかってる」とか、色々あるかもしれないが、「気が向かない」という言い方は本音でもあり、誰のせいにしているわけでもなく、架空の用事を作らなくてもよく、相手を傷つけず、しかもそれ以上相手をこちらの領域に踏み込ませない、シンプルな断り方なのである。

そして、万が一気が向いたらその気持ちに従えばいいだけのことなのだ。

半永久保留、「気が向いたらね。」

そのセリフにハート以外のカワイイ絵文字でもつけときゃいいんですよ。