大人について考えてみた
大人ってなんだろう。
仕事についたら?成人したら?お酒を飲めたら?高い腕時計をつけたら?ブラックコーヒーを飲めたら?高いスーツをオーダーメイドしたら?自分の家を持ったら?
こうなったらこうだ。という言い回しで済む物事の、なんと脆くて儚いことか。
だけど現実、人間はそういった道標みたいなものがないとなかなか生きづらいものでもある。
そもそも、大人だからとか子供だからとかに囚われること自体、意味があるのか分からない。
なぜなら人それぞれ「大人」に対する価値観は違うから。
それに、「大人」というのは「状態」だから、自分で分かるものではないし決めるものでもない。
誰かがある人の振る舞いをみて、「あぁ、あの人は大人だなぁ」と見るのである。
では、どんな人を見たときに「大人だなぁ」と思うのか。
ある人に「あなたが思う大人って何ですか?」と質問してみたところ、『何気ない日常の中のふとした気づかい、とかですかね。』という答えが返ってきた。
私も自分なりに考えてみたところ、そんな感じの答えが浮かび上がった。
思いやり、とか、謙虚さ、とか。
思いやりと一言で言ってもアバウトだけど、つまりはその瞬間の相手の気持ちに寄り添ってあげれること。なのかな。
そのためには相手がいまどんな気持ちを味わっているか想像出来ないといけないし、それが想像出来るってことは自分も似たような経験をした事があるってことになる。
すると、大人って、沢山色んなことを経験しているってことになる。
ただ、手当たり次第何でも経験すればいいってもんでもないだろう。それにひとつ付け加えるなら、「逃げずに自分の中で噛み砕いて消化した」ってとこか。
そうする事で、「経験」は「体験」に変わる。
この記事を書き始めたときは、今日が成人式(明日が成人の日?)なんて事は忘れていたのだけれど。
私は映画『マイインターン』を観て、「大人って何なんだろう?と考えてみた次第でございます。
新成人の皆様、おめでとうございます。