私の中のワタシを忘れるために

錠剤は一粒ずつしか飲み込めない人が書くブログ。

年末のドッキリ②

年の瀬に昔お付き合いしていた元カレが店に来た、という話を書いたが、その2のエピソードを思い出した。

 

その1はこちら↓

 

saihate.hatenablog.com

 

また別の人なんだけど、去年か一昨年くらいにその人も突然店にやって来て「パーマをかけて欲しい」と言い出した。

私は最初、まったくその人とは気づかず、普通に店に予約しに来た人だと思ってそのように応対していた。

しかし途中でその人が「俺のことわかる?」と言い出したので、え?と思いながら顔をまじまじと見たのだけれど、それでも完全に思い出せず、(前の店で来てくれてたお客さんとか??え?本当にわからん、だれ??)と脳内のいたるところにアクセスしてみたもののまったく手がかりが掴めず、これは下手に「わかるよ」なんて言ったらダメなやつだと思い、ついに「す、すみません、誰でしたっけ?」と聞いてしまった。

すると彼が「昔ちょっと付き合った〇〇」と言った瞬間、全てを思い出した。

「あー!!思い出した!ごめん、全然思い出せなくて。えへへ」と笑ってごまかした。

だって当時よりも随分髪が薄くなってて、本当に誰かわかんなかったんだもん。

 

彼とは付き合ったと言ってもほんの1ヶ月弱とかだし、あまり楽しかった思い出もなく、私の中では付き合ったうちに入るかどうかも微妙だったのだが、それでも彼の中では「付き合った」の中に入れてくれていたのだろう。

もともと自由が好きな人だったのに、結婚して子供も生まれ、奥さんに完全に自由を制限されているようだった。

ドンマイ……。としか言いようがなかった。

若い頃目指していた革細工も今はあまりできていないようで、センスがあったのにもったいないなぁと思った。

 

「楽しそうでいいね」と言われた私は、当時我が強かった彼に自分をあまり出していなかったあの頃の自分よりも随分と自由である。