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私の中のワタシを忘れるために

錠剤は一粒ずつしか飲み込めない人が書くブログ。

かわいい冷蔵庫

蝉やカエルの鳴き声がボリュームを上げ始め、昼間から近所の子供達がウロウロし始めたとある暑い日、店の冷蔵庫が壊れた。

 

美容室といっても冷蔵庫は必須アイテム。

カラーやパーマの待ちのお客様に飲み物をお出しするので、夏場は氷を毎日作らないと足りないくらいなんだけど、その仕事が嫌になったのか、冷蔵庫は巨大な重たいただの箱と化してしまった。

 

それでもオープンから9年も頑張ってくれて、十分にその役割はこなしてくれたと思う。やっすいLGなのに。

 

新しい冷蔵庫を買いに行かないといけない。

でも面倒くさい。(出たよ)

「いいか、次の休みで。」

そう思いながら、何日かは朝コンビニで氷と保冷剤代わりの冷凍お茶を買って、新聞紙に包んで冷凍しない冷凍庫に入れる。というのを二日ほど繰り返した。

でもそれさえも面倒くさくなってきた。

 

「誰か冷蔵庫を買って店まで持ってきてくれないかな〜〜」

という最低なことを思いながら、たまたま実家に行った時に、ふいに「ねぇ、誰か、貧しい私に冷蔵庫買ってくださいーー。」と言ってみた。

その時は「何ね、壊れたんね?」というサラッとゼリーを握りつぶすような感触しか返ってこなかったのだが、後日両親の夫婦会議の末、「三万までなら」と思わぬ返事が返ってきた。

35歳にもなろうかという大人が親に冷蔵庫をたかるなんて、、、とは一ミリも思わず、「ぃやったぁー!!!!」と拳を突き上げて喜んだ。

 

後日、新しいピカピカの真っ白な冷蔵庫がやってきて、それまでそこにあった重たいただの箱はリサイクル業者に引き取られて行った。

 

冷蔵庫は素晴らしい。

氷ができる。飲み物を冷やせる。アイスを買っておける。

開ける。ひんやぁ〜〜。気持ち良い。冷たいね。良いね。

 

新しい冷蔵庫がすごくかわいく思えてきた。

ドアを開けて冷たさを感じるたびに、

「あぁ、わたし冷蔵庫買ったんだった。いいね〜。」といちいち思ってしまう。

 

 

今もパソコンでこれを書きながら、たまに冷蔵庫の方を見ています。