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私の中のワタシを忘れるために

錠剤は一粒ずつしか飲み込めない人が書くブログ。

困らせたい

みうらじゅんの『ない仕事の作り方』という本を読んでいると、「いやげもの」というフレーズがでてきた。

 

地方のお土産やさんにある、もらっても嬉しくないお土産グッズ。それを、「いやげもの」とみうらじゅんは称しているらしい。

 

わたしは「いやげもの」とは呼んではなかったものの、同じような事をするのが好きだ。

 

普通に旅行に行って、その土地の特産品やお菓子などを買って帰るのが定番だろうけど、わたし自身そのようなものを貰うのが苦手なのである。

何故なら、美味しくないから。

(ヒドイよね、ごめん。わかってる。でも美味しくないんだもん。)

 

なんでみんな、旅行に行く前からお土産のことを考えるんだろう、とおもう。

お土産というのは、行ってみてそこで出会った感動を形にして持って帰るものではないのか。

だから、「お土産用」に売られているお菓子が美味しくない。

そもそもアレに美味しさを求めないものなのかもしれないけど、やっぱ食べるものを誰かにあげるなら、美味しいものか、クソまずいものがいいじゃん。(クソまずいのパッと思いつくのは、ガリガリ君シチュー味)

 

そこでだ。

わたしはあえて、相手があからさまに困るようなものをあげたいと常日頃から思っている。

 

 以前友人と日帰りで長崎にランタンフェスティバルを観に行った時のこと。

とりあえずランタンを観ることが目的で、あとはテキトーに行こうと車を走らせた。

 

ご飯もあまり食べないまま昼過ぎに出発したので、行きながらパーキングで食べよう。全パーキングを制覇しよう。ということになった。

 

とりあえず最初のパーキングに入り、お腹が空いていた私達は食料を物色する。

すると、なにやらモヤッとしたコーナーが目に飛び込んできた。

そこには、靴下やらキーホルダーやら文房具やらのまさに「要らないもの」しかないコーナー。博多名物「にわかせんぺい」グッズがずらりと並んでいるではないか。

 

二◯加煎餅 - Wikipedia

本当は店員さんがかぶっていた「にわかせんぺいキャップ」が欲しかったのだが、非売品ということなので、「チッ」と舌を打ちながらしぶしぶ『にわかせんぺいアイマスク』を、同じ福岡県内に在住中のバンドマンの恋人へのお土産として買った。

「たまにはケンカに負けてこい」というメッセージを込めて。

 

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なかなか直接渡す機会がなく、しぶしぶお互いの共通の橋渡し役、というか、遣いの者に託けてもらったのだが、反応を伺うと

「これ、どーすりゃいいん…」と言ってたらしい。

 

ふふふ。困るがよい。

それでこそ「いやげもの」なのだ。

 

彼には、出会って間もない頃に一緒にご飯を食べに行ったときにも「いやげもの」をあげた記憶がある。

 

待ち合わせ場所に行く前に少し時間があったので、ふらっと寄ったイオンモールの中の、ふらっと寄ったヴィレッジヴァンガードで、なにか手土産的なものないかなと物色していた。

すると、マッチ箱サイズの箱に入った「アルフ」のシールセットが目に飛び込んできた。

 

これだ。

 

インディアンの小っちゃい人形と迷いつつ、やはり子供の頃見た「アルフ」の記憶の印象深さが決め手となり、シールセットにスナイダーズ(お菓子)を添えて、いい歳したおっさんに手土産として持っていく事にした。

とんねるずのみなさんのおかげです」の、『食わず嫌い』で芸能人がお土産を渡す時のイメージで。

 

渡した時は一応「ありがとう」と嬉しそうに受け取ってもらえたのだが、その後ソレをどうしたのかが気になり、後日家にあそびに行ったときに「アルフのやつ見た?シールなんだよ」と突っ込んでみた。

 

すると、「え?そうなの?」とゴソゴソとシールセットを出し、「ほんとだ」と言いながらアルフが全面にアピールされたシールを一枚取り出し、ぺとんっと自分の楽器に貼った。

 

 

LINEニュースにあがっていた『人気海外ドラマ「アルフ」の俳優が死去』というページを見ながら、そんなことをぼんやりと思い出していた。

 


ALF EN JAPONES TV DE JAPAN