どうやってもなにもかもが上手くいかない時に見ること
人は①その人の本質、と、②こう見られたい像、と、③実際の他者からのイメージというだいたい大まかに三つの顔を持っているのでは?と、ふと思った。
自分に素直に生きている人ほど①の割合は多く、②がなくなり、①と③は統合に向かうように思える。
タイトルに書いたように、普通に生きているとあるとき「なにをやっても上手くいかない」という日がやってくる日がある。そいつは大抵じわじわやってくるのだが、多くの人々は日々の微細な変化に鈍感なため、ある日突然ワッと驚かされる。
そしてだいたいこういう事は同じようなことを過去に何度か繰り返しているはずである。「もう次はやめよう、これで終わりにしよう、心を入れ替える」なんて一瞬は誓ったとしても、時が過ぎればそんな誓いは虚空へと消え去り、そこで本当の意味で消化されなかった思いは見えない借金のように積み上がり、だんだんとリスクアップされ、またあなたの元に戻ってくる。
「なんでいつもこうなるんだろう」
そんな風に落ち込むあなたにシンプルなヒントを一つ教えてあげよう。
なんでいつも同じ結果になるのか。どうしたら現状打破できるのか。それはとても簡単。『いつもと逆のこと(もしくは普段選ばないこと)をやってみればいい』これです。そして、いつも選んでいた方法の動機は何か?を考えてみること。
冒頭にあげた②が強い場合、物事は自分が本当に望む方向とは別の方へと連れて行かれることが多いかもしれない。「こう見られたい」がある人は、「これを見られたくない」を隠している。
かっこよく見られたい、素敵に見られたい、お金持ちに見られたい、人生うまくいってる風に見られたい、強い人に見られたい、頑張り屋さんに見られたい、友達がたくさんいる人に見られたい、褒められるような人に見られたい、たくさんの人を愛してる風に見られたい、弱そうな人に見られたい、なんでも知ってる人に見られたい、、、、
あげればキリがないが、これらが根底にある行動は全てあなたの思うようにはいかない時が来るし、きっと心底そんな自分を望んでいないはずだ。
しかし悪いことばかりじゃない。
この「何をやっても上手くいかない」にぶち当たっている人は、恐らく過去に自分自身が哀しむ経験をすでに沢山している。そしてもうその経験をしたくないがために、自分を守りたいがために、ちょっと方法を間違えちゃってしまっている。
そこが自分のハラでちゃんと理解できれば、自分と似た様な辛い経験をしている人の気持ちが想像できる。思いやりという経験値が少しだけアップする。